

コクヨ・黒田英邦社長とグランプリ受賞者の神成紘樹さん
23回目を迎えた「コクヨデザインアワード2026」では、テーマを“波紋/HAMON Design that Resonates”とし、個人の体験から生まれたアイデアを掘り下げ、さまざまな方向から検討することで、未来のスタンダードを描く。そんな一石を投じるプロダクトデザインを募集しました。
2025年7月25日から10月8日まで作品を募集し、国内外60か国から合計1,344点(国内785点、海外559点)の作品が集まりました。
最終審査では、昨年11月の二次審査およびパテント調査を経て選出された9作品のプレゼンテーションと模型審査が行われ、その後、審査員による最終審議によって受賞作品を決定しました。

グランプリ
作品名:ノートの素
作品概要:糊付けし、背固めした中紙の束です。量と表紙の選定をユーザーに委ね、ノートになる少し前の姿に戻すことで、量産性とパーソナライズの両面を受容するプロダクトになると考えました。多様化が加速し、モノが溢れる今の時代だからこそ、使い手のみならず、作り手、売り手にとっても意味のある提案になると幸いです。
作者:神成 紘樹

作品名:g(グラム)
作品概要:長年使い慣れたペンの、同じ形状で素材だけが異なるモデルを手に取った時、わずかな違和感を覚えました。その正体はたった数グラムの重さでした。“g(グラム)”は、形や素材を変えず、重量だけを繊細に調整したペンシリーズです。書く心地よさは一様ではなく、数グラムの違いによる心地よさや違和感は、多くの人が無意識のうちに感じている感覚でもあります。重さという一点に焦点を絞ることで、自分でも気づいていなかった感覚が静かに浮かび上がる体験をもたらします。
作者:東出 和士

優秀賞
作品名:縁で見分けるノート
作品概要:「見分けたいけど揃えたい」を叶える、表紙の縁に小口染めを施した真っ白なノートシリーズです。控えめでさりげない縁部の配色によりノート同士の識別を可能としつつ、そのシンプルな外観はデスクや本棚に美しい統一感をもたらします。また、着色範囲が表紙全面でなく縁のみであるため、インク使用量を抑えることができ、環境負荷低減にも寄与します。必要最小限に引き算されたこのノートは、視界を静かに整え、学びや創作への集中を促します。
作者:塚本 裕仁

優秀賞
作品名:うつろう手帳
作品概要:日ごとに予定の量が違ったり、日を跨ぐ予定があったりするのに対し、従来の手帳は1マスの大きさが同じで、罫線によって日と日がきっぱり区切られている。私たちはそのような手帳のあり方に疑問を感じ、「うつろう手帳」を制作した。この手帳には罫線がなく、白とグレーのグラデーション(うつろい)のみで日々を分けている。これにより、書き手は予定の量に応じて1マスの大きさを自分で決めることができ、日を跨ぐ予定もつながりを感じながら書き込むことができる。
作者:五十嵐 瑞希 瀧澤 樂々










