ボールペンの替芯

 

 45%の人がボールペンのインクが切れた場合、「替芯を買い替える」と回答しています。今回は「ボールペンの替芯に関するアンケート調査」の結果です。さらに単色ボールペンを使っている人よりも多色ペン、多機能ペンを使っている人の方がその傾向が強く、愛用するボールペンを長く使いたいという人が多いようです。また、替芯を購入する時に困る点については「扱っていないお店が多い」、「互換性がない」、「分かりにくい」という不満が最も多かったです。
  アンケート調査は、2011年4月1日から30日の1カ月間実施、昨年に引き続いての調査で、今回の有効回答数は886件でした。

2012年の調査結果は→こちら
2010年の調査結果は→こちら


 質問内容は、@日常、愛用しているボールペンのインクが無くなった場合どうされますかA「替芯を買う」と回答した理由B替芯の購入店を決めていますかC替芯は主にどこで買いますかD替芯を買う時に困る点はE愛用しているボールペンのタイプはFそのボールペンの価格帯はGボールペンの替芯に関しての意見、などを聞きました。
 その結果、ボールペンのインクが無くなった場合、45.2%の人が「替芯を買う」と回答し最も多く、次いで「新しいボールペンに買い替える」(31.0%)、「身の回りにある他のボールペンを使う」(23.8%)という結果でした。
  昨年の調査と比較すると「替芯を買う」と回答した人が約5ポイント減り、その分、「新しいボールペンに買い替える」と回答した人が増加しました。
 使用しているボールペンのタイプ別で「替芯を買う」と回答した人の割合を見ると、多機能ペンの人が55.7%で最も多く、続いて多色ペン(49.3%)、単色ペン(43.6%)の順で、この傾向は昨年と大きな変化はありません。
 また、「替芯を買う」と回答した人にその理由を聞くと、「お気に入りのボールペンだから」と回答した人が54.6%で最も多く、次いで「経済的だから」(23.3%)、「エコに繋がるから」(22.1%)の順で、この傾向も昨年と大きな変化はありませんが、「エコに繋がるから」が昨年に比べ5ポイント上昇し、エコ意識の高まりがうかがえます。
 次に、替芯を購入するお店を決めていますかの質問に対しては、32.5%の人が「決めている」と回答していますが、7割弱の人が「決めていない」と回答、この質問に対しても昨年とほぼ同じ傾向で、インクが無くなった時点で、何処かのお店に買いに行くという購買パターンになっています。
 そして替芯を購入する主なお店としては、「文具専門店」が45.4%と他の業態に対して群を抜いていますが、昨年に比べて5.7ポイント減少、その分、他の業態が少しずつ数値を上げる結果となっています。
 また、この中で、「ボールペンを購入したお店」と回答した人は、昨年の5.3%から、今回はさらに1.9ポイント減少の3.4%という低い数字になり、ボールペンを販売したお店が必ずしも替芯までフォローしていない実態を反映、文具専門店からよく聞かされる「替芯販売は手間がかかるばかりで割に合わない」という不満にも繋がっていると言えます。
 一方、消費者側からの替芯を購入する時に困る点のトップは、36.8%の「扱っていない店が多い」で、次いで「メーカーの互換性がない」(21.1%)、「品種が少ない」(16.0%)、「取り寄せなどで直ぐに入手できない」(8.8%)、「どこで購入すれば良いか分からない」(8.1%)の順となり、「品種が少ない」と「どこで購入すれば良いか分からない」という不満がが昨年より上がっています。
 なお、今回の回答者が日常、愛用しているボールペンは、73.9%が単色ボールペン、次いで多色ボールペン(17.1%)、多機能ボールペン(9.1%)で、圧倒的に単色ボールペンが多い結果となり、昨年の調査結果とあまり大きな変化はありませんでした。
 また、ボールペンの価格帯では100円〜200円が45.3%で最も多く、次いで200円〜500円(20.8%)、100円(18.2%)、500円〜1000円(8.1%)、1000円以上(7.5%)の順となり、昨年と比較すると100円〜200円と回答した人が6.7ポイント増加したことや、100円と200円〜500円の順位が入れ代わり、この調査で見る限りボールペン購入価格は、底上げ傾向にあるようです。
 なお、以下はボールペン替芯に関するユーザーの声のうち、「替芯を買う」と回答した人の意見を紹介します。

■ボールペンの替芯を購入する人の声■

 ◆替芯交換が簡単に
 ボールペンのペン先の部分から簡単に交換が出来たら良いなと思います。簡単だと替芯を使う方が増えると思います。福島県・公務員・女・31歳
 ◆もらったものは分からない
 もらったボールペンだと、どのメーカーなのか分からない。青森県・パート・女・24歳
 ◆絶対に替芯必要
 環境にも良く、愛用品を手放さなくて良いので絶対に替芯は必要であると思います。埼玉県・会社員・男・44歳
 ◆億劫
 替芯を買いに行こうにも、型番や対応状況が分からないので億劫になる。京都府・会社員・男・30歳
 ◆替えボディ
 替えボディがあってもいいかな。兵庫県・教職員・男・56歳
 ◆滑らかさだけではない
 「滑らかさ」が特徴のボールペンが沢山出てきているしヒットしているが、昔からある粘度の高いボールペンの書き味も捨てがたい。滑らか過ぎるものでは滑って書きづらく、後者のほうが好きという人も少なくない。ブームに乗るような商品を作るのはとても大切な事だけれども、必ずしも「滑らかな書き味」だけがボールペンの良さではないということを企業の方には忘れないで欲しいと思う。茨城県・学生・女・17歳
 ◆主要メーカーは助かる
 主要なメーカーは、替芯が出ているので助かります。秋田県・主婦・30歳
 ◆書けないこともある
 袋に入っていて試し書きできないので、封を開けて使おうとしたときに書けないこともある。大阪府・会社員・女・41歳
 ◆いつまでも使用したい
 今使っているボールペンは使いやすいので、いつまでも使用したい。神奈川県・会社員・男・58歳
 ◆一緒に替芯も購入しておく
 替芯できるボールペンの時は、一緒に替芯も何本か購入しておきます。意外となくなるのが早かったりするので。また、替芯を置いていないところが多いので取り扱いの店が増えると嬉しいです。石川県・会社員・女・31歳
 ◆高価
 モンブランの替え芯など高価過ぎる。神奈川県・無職・男・71歳
 ◆環境に優しい素材で
 ボールペンの替え芯部分もプラスチックを使用せずに、環境に優しい素材にして欲しいです。大阪府・主婦・46歳
 ◆エコになる
 文具が好きなので、一度気に入ったらわりと長く使うために、仕事で使用していた時は、会社支給ものではなく、自分で購入していました。替芯は今までした事がなかったのですが、エコになるとも思い一昨年くらいから購入しはじめました。愛媛県・主婦・41歳
 ◆替芯の共通化を
 替芯がある程度共通していると、とっても助かると思います。北海道・主婦・33歳
 ◆書き味違う
 同じメーカーの指定された替芯を購入しても、書き味が全く違うものがありますがどうして?熊本県・パート・女・36歳
 ◆苦労することが多い
 ボールペンは、いろんなメーカーの種類がお店にも置いてありますが、その替芯の全種類置いてある店はほとんどありません。だからいくら気に入っているペンでも替芯となると手に入れるのに苦労することが多いです。岡山県・無職・男・67歳
 ◆見える場所に置いて
 替芯は、店のレジ裏とかに在庫を置いていたりして、表に見えるように置いている店が少ない気がします。あるのか分からなくて困ることもあるので、出来たら見える場所に置いて欲しいと思います。宮城県・学生・女・20歳
 ◆取り寄せで不便
 替芯の種類が無いお店が多いので、ほとんどが取り寄せになって不便です。東京都・パート・女・40歳
 ◆現品あっても分からない
 メーカーに言いたい。現品を持って行っても、どれを選んだらいいのかわからない。神奈川県・会社員・男・40歳
 ◆粗品の配布止めて
安易に粗品などで、安いボールペンを配るのは止めて欲しい。家の中には、家族がもらってきたボールペンがたくさん有ります。まだ書けるものは、捨てるのは惜しいので残してありますが、結局使うのは、お気に入りのボールペンなので、そのまま引き出しに入れたままです。大阪府・パート・女・46歳
 ◆本体に替芯を
 ボールペン本体に替芯が入っていると重宝するのに、と思うことが多いです。茨城県・主婦・女・36歳
 ◆ネット注文できれば便利
 簡単にネット注文できるサイトがあると便利です。福島県・パート・女・28歳
 ◆替芯知識の周知を
 私は文房具店でアルバイトをしていますので、売る側と消費者両方の立場から言わせて頂きますと、消費者は大きく分けて「替芯を知っている(品番の見方や共通利用可能な替芯も知っている)方」「替芯の存在は知っているが、品番の見方は知らない方」「替芯の存在を知らない方」に分けられると思います。替芯について詳しく知っている方は替芯をまとめ買いされます。また、存在を知らない方は本体を買われていく方が多いと感じます。替芯を知っている方は、「あまり売っているお店がなくて…」と言われますし、替芯の品番の見方が分からない人には、品番の見方を教えると「なるほど!こんな見方だったのね…」と言われる方がほとんどです。実際私自身も文房具店で働き始める前は替芯のことは知りませんでした。替芯の知識を周知すればエコにも貢献できますし、売り上げにも繋がるのではないか、と考えております。埼玉県・学生・女・22歳
 ◆使い捨ての時代は終わり
 やはり長く使っていると愛着がわき、替芯を買って使っています。エコにも繋がるし、とても良いことだと思います。でも、まだまだ替芯が、あるという事を知っている人が、少ないと思います。使い捨ての時代はもう終わり。もっと替芯をアピールされる事を希望します。静岡県・自営業・女・35歳
 ◆分かりやすい表示を
 間違えて買ってしまったことがある。もっと分かりやすく表示してもらいたいです。またメーカーの互換性をして欲しいです。千葉県・会社員・女・47歳
 ◆バネも販売して
 ノック式のものは、バネも販売してほしい。替える時によくなくすから。京都府・会社員・女・32歳
 ◆高くても良い物を
 替芯によっても良い物と悪い物がありますから、どれでも良いわけじゃないと思います。ボールペンも良い物は高くても買いたいですね。香川県・会社員・男・37歳
 ◆職場支給のものは気に入らず
 職場では、二本目以降は替芯が支給されます。替芯の知識はありましたが、そのボールペンの書き味は気に入っていなかったので、ボールペンの書き味はみなこんなものかと思っていたところ、文房具店でとてもなめらかな書き味の良いボールペンを見つけ、その替芯も有る事も分かり、ずっと二タイプを使い続けています。東京都・パート・女・44歳
 ◆ 見栄張り
 替芯を買ってまで使い続けるのはクロスの金張り。ちょっとミエ張り用。普段、事務机で使ってるのは使い捨ての水性インクボールペン。和歌山県・自営業・男・52歳
 ◆インク注入式を
 ごみの削減のためにも替芯を活用しています。インクのみ注入できれば、なお良いのですが。静岡県・自営業・男・46歳
 ◆乗り換えできず残念
 以前は、インクが無くなったらその都度別のものに買い換えていましたが、ジェットストリームを使い始めてからはこれが非常に気に入りましたので、替芯を買って同じものをずっと使っています。しかしデザインの気に入ったペンが見つかったとき、ジェットストリーム以外のインクを使う気になれず購入にいたりません。もし替芯が適合すればもっとボールペン選択の幅が広がるのに、と少々残念に思います。岐阜県・会社員・女・24歳
 ◆やっと浸透
 私自身はあまりこだわりがないのですが、夫が三色ボールペンの大ファンでパイロットのコレトを愛用しています。やっと浸透してきたのか町の文房具屋さんで購入できると喜んでいます。東京都・主婦・47歳
 ◆当たり外れ
 ボールペン自体も「当たり外れ」があるし、替芯にも「当たり外れ」が多いので困ります。安いので仕方ないですが。京都府・会社員・男・42歳
 ◆海外製品は入手難しい
 海外製は替芯の在庫が無くすぐの入手が難しい。徳島県・無職・男・63歳
 ◆メーカーのアンテナショップを
 ボールペンの製造会社のそれぞれのアンテナショップがあればうれしい。メーカーの製品が直接見聞し、購入もできるから。東京都・教職員・男・68歳
 ◆業界で替芯推奨を
 芯を入れ替えてまでボールペンを使っている人が、どの程度の割合で居るのか分からないが、例え本体価格が百円程度のボールペンであっても、本体自体は継続使用ができるので、業界として、替芯推奨の告知を積極的にしてはどうでしょうか。使い捨ての時代は、もう終わっていると思います。山口県・公務員・男・52歳

←声のトップへ