ネットでの文房具購入

 インターネットによる文房具購入先は、アマゾン、アスクル、楽天の3サイトで約7割を占める結果となりました。文房具を購入するのにインターネットを利用して文房具を「良く利用する」、「たまに利用する」と回答した人は、昨年(2013年)に比べて1.7ポイント増えて37.6%となり、インターネットでの購入が年々上昇しています。また、利用する理由としては「便利だから」、「直ぐに届くから」の利便性を上げる人が半数以上を占めています。
 アンケート調査は、2014年8月1日から31日までの1カ月間実施、有効回答数は446件。

前回の調査結果はこちら

 



 アンケート内容は、@個人で使用する文房具や事務用品をWebサイト(インターネット)で購入したことがありますか?AWebサイトで文房具、事務用品の購入理由は?B最近、Webサイトで購入した文房具、事務用品は?C利用したことがあるWebサイトは?DWebサイトを利用した文房具購入についての意…などをききました。
 その結果、@のWebサイトでの文房具・事務用品購入については、「よく利用する」と回答した人が昨年と同率の7.8%でしたが、「たまに利用する」が同1.7ポイント増の29.8%となり、年々、インターネットでの購入が増えています。
  AのWebサイトでの購入理由は、「便利だから」と「直ぐに商品が届くから」の利便性を理由に上げた人が54.2%を占め、次いで「安いから」、「そこだけでしか手に入らないから」、「近くに文具店がないから」の順で、この傾向は昨年調査とほとんど変わりません。
  次にBの最近、ネットで購入した文房具では、コピー用紙やファイル、ホッチキスなどの事務用品が1位となり、僅差で筆記具が2位。また、筆記具の中ではボールペンが最も多く、次いで万年筆、シャーペンの順となりました。
 Cの利用したことがある文具・事務用品サイトでは、一昨年、昨年と同様にアマゾンと回答した人が最も多く、次いでアスクル、楽天、カウネットの順。アマゾン、アスクル、楽天の上位3サイトで66.9%を占める結果となりました。

 以下は、Webサイトを利用した文房具・事務用品購入についての意見を「よく利用する」、「たまに利用する」、「あまり利用しない」、「利用したことがない」と回答した人別に紹介します。

■よく利用■

 ◆田舎なので
 住んでいる所が田舎なので、商品が充実した文房具屋がありません。探していた商品がWebで購入できるのはとても良い。北海道・会社員・女・22歳
 ◆ネット探し有意義
 便利でとてもよいし、店頭で見かけないものもネット上で探す事ができ、とても有意義だと思っている。京都府・無職・女・33歳
 ◆コピー用紙の運び楽
 まぁ何でこんなに安くて便利で早いのってなりますよね。コピー用紙は運んでくれて、どれだけ楽かってことですからね。大阪府・会社員・男・37歳
 ◆安い理由は文具卸が出品しているから?
 街の小売店で購入するより安価だと思います。アマゾンで売られている商品はとても安い時が多々あります。文具問屋さんが出品されているのでしょうか。不思議に思うことがあります。広島県・自営業・男・45歳
 ◆好きな時間に購入できる
 試せないのはちょっと残念ですが、好きな時間に購入できるのが良いです。東京都・会社員・女・45歳

■たまに利用■

 ◆現物店頭で見て、Webで購入
 便利だと思う。現物をお店で見た後で、Webサイトを見て、Webサイトのほうが安ければ、そこで注文することが多い。神奈川県・会社員・男・35歳
 ◆素早い対応助かる
 素早い対応が助かります。どうしても買いに行けない時ほど何かと無くなるもので、仕事用など急遽の場合に頼む事が多い。素早い対応だと何度もお願いすることになります。石川県・自営業・女・31歳
 ◆地元では揃わない
 パーカーが好きで、デザインと価格が合えば購入しています。地元では同じメーカーのペンが揃う所が無いのでどうしてもネットでの購入になっています。重さとかグリップの太さに全体的なバランス等は実際に持たないと分からないのですが、想像と感で購入するしかありません。岡山県・無職・男・64歳
 ◆効率良く探せる
 文房具店で探すより、効率よく欲しい文具が見つけられ、非常に良い。北海道・専門職・男・57歳

■余り利用しない■

 ◆初めてのものは不安
 既によく解っているものを買うには良いが、初めてのものは少し不安。奈良県・主婦・44歳
 ◆手にとって購入
 実際に手にとって購入する方が好きですね。愛知県・会社員・女・39歳
 ◆店舗で確認して
 購入実物を既に使用しているものならネットでの購入も躊躇はないですが、使ったことのない物についてはやはり店舗にて確認してからの購入となります。愛知県・会社員・女・44歳
 ◆地元に無いものを時々購入
 地元店舗には在庫が無いものを時々買っています。富山県・会社員・男・56歳

■利用したことがない■

 ◆文房具屋さん出入り
 山間部の学校に勤務していますが、学校周辺に文房具屋さんがありませんので、学校に三社程度、文房具屋さんが出入りしています。児童、生徒分の文房具や私的な文房具の購入をしていますので、今まで、ネット販売で購入したことはありません。愛知県・教職員・男・38歳
 ◆詳細分からず利用出来ない
 文具はこだわりがあり、webサイトでは詳細(本当に細かい所)が分からず利用出来ない。新潟県・会社員・男・60歳
 ◆送料かかる
 Webサイトで欲しい商品があるのですが、送料がかかってしまうため断念しています。送料無料なら是非利用したいです。茨城県・会社員・女・37歳
 ◆在庫探しに利用したい
 愛用していて使用感がわかっているものなら買うかも知れません。筆記具は持った感じを確かめたいということがあるので、実店舗で買ってしまいます。ただ、買うつもりが売り切れていた時、在庫を探すのに利用したいです。奈良県・無職・女・44歳
 ◆まだ、抵抗がある
 まだ抵抗があります。思っていたものと違っていたりすることがありそうなので。神奈川県・パート・男・28歳
 ◆職場では利用
 職場では利用しているが、個人的には利用したことがないので機会があれば利用してみたい。広島県・会社員・女・33歳
 ◆文具にはかなりこだわりがある
 個人的に使う文具はかなりこだわりがあるので、実際にモノを見て買いたいです。埼玉県・会社役員・男・58歳


 ネット利用者初の一億人越え

 総務省が平成26年6月に発表した平成25年通信利用動向調査結果によると、平成25年の一年間にインターネットを利用したことのある人は推計で、前年に比べ392万人増加し、1億44万人となり初めて利用者数が1億人を超えました。人口普及率は82.8%となりました。
 個人のインターネット利用率を年齢階層別の推移でみると、13〜59歳までの年齢階層では9割を超えています。また、60歳以上の年齢階層では、他の年齢階層と比べると低い状況にありますが、50〜69歳では高い伸びとなっています。
 所属世帯年収別にみると、所得の高い世帯ほど利用率が高い傾向にあります。
 利用頻度でみると、スマートフォン利用者(家庭外)は、8割以上の人が「毎日少なくとも1回」利用しています。
 また、個人の端末別インターネット利用率は、平成25年一年間の端末別インターネット利用状況をみると、「自宅のパソコン」が58.4%と最も多く、次いで「スマートフォン」(42.4%)、「自宅以外のパソコン」(27.9%)となっています。
 更に、主な端末別インターネット利用状況を年齢階層別にみると、「自宅のパソコン」は13〜49歳の各年齢階層で7割以上が利用しています。また、20〜39歳の各年齢階層では「スマートフォン」の利用が「自宅のパソコン」の利用を上回って、最も利用率が高い端末となりました。
 主な情報通信機器の普及状況(世帯)では、「携帯電話・PHS」及び「パソコン」の世帯普及率は、それぞれ94.8%、81.7%となっています。また、「携帯電話・PHS」の内数である「スマートフォン」は、62.6%(対前年比13.1ポイント増)と依然急速に普及が進んでいます。
 個人の情報通信機器の普及状況を機器別にみると、「携帯電話」及び「スマートフォン」の個人普及率は、それぞれ38.9%、39.1%となっています。また、6〜49歳の各年齢階層では「スマートフォン」の普及率が「携帯電話」の普及率を上回っており、20〜29歳の年齢階層では「スマートフォン」の普及率が「自宅のパソコン」の普及率を上回りました。
 個人におけるインターネットの利用目的・用途については、家庭内からの利用は「電子メールの送受信」が69.9%と最も多く、次いで「商品・サービスの購入・取引」(57.2%)となっています。
 また、年齢階層別にみると、「電子メールの送受信」、「商品・サービスの購入・取引」及び「地図・交通情報の提供サービス」については、それぞれの年代において20〜59歳の利用が5割を超えています。
 インターネットを経由した商品・サービスの購入・取引については、品目によって利用年齢階層に差がみられ、若い年齢階層の方が、商品・サービスの購入の利用が高い傾向にあります。
 インターネットで購入する際の決済方法をみると、「クレジットカード払い(代金引換時の利用を除く)」が63.7%と最も多く、次いで、「代金引換」(43.8%)、「コンビニエンスストアでの支払い」(38.9%)、「銀行・郵便局の窓口・ATMでの振込・振替」(30.8%)となっています。
 15歳以上のインターネットでの商品・サービス購入経験者における、平成25年の平均購入最高金額をみると、家庭内全体では3万892円となっています。
 家庭内で主に利用する端末別にみると、「自宅のパソコン」が3万2千937円と最も高く、次いで、「携帯電話」が3万2千633円、「スマートフォン」が3万1千円となっています。
 また、家庭外全体では2万4千168円となっており、家庭外で主に利用する端末別にみると、「自宅以外のパソコン」が3万199円、次いで、「携帯電話」が2万4千797円、「スマートフォン」が2万3千144円となっています。

←声のトップへ