アンケート調査は、2012年6月1日から30日までの1カ月間実施、有効回答数は518件。
アンケート調査の内容は、@従来型の携帯電話かスマートフォン、どちらを使用されていますか?Aスマートフォンやタブレット端末などの普及により、コミュニケーションや記録ツールなどデジタル環境が変化してきますが、その対極にあるアナログの文房具は、デジタルツールと共存できると思いますか?Bデジタル化が進んで、最も影響を受ける文房具はどれと思いますか?Cスケジュール管理に携帯電話やスマートフォンを活用されていますか?Dデジタル化が進展する中にあっての、文房具についての意見…などを聞きました。
その結果、@については、従来型携帯電話を使用している人が61.4%と最も多く、スマートフォンは23.6%、両方併用している人は4.9%で、両方とも使っていないと回答した人も10.2%ありました。
このうち、スケジュール管理に携帯電話やスマートフォンを利用している人は41.7%、利用していない人が58.3%という結果。
そして、デジタル化が進んで行く中で、アナログの文房具とデジタルツールは共存できると思いますかという質問に対しては、「共存できる」と回答した人が77.3%で、昨年調査より3.2ポイント減少しているものの、8割近くに達しています。一方で、「共存できない」と回答した人はわずか4.7%ですが、昨年より3.7ポイント増加しました。
また、デジタル化が進んで最も影響を受けると思われる文房具としては、ダイアリー・手帳が29.0%と最も多く、次いで便箋・封筒24.2%、ノート・メモ帳21.9%で、これら「紙製品」で75.1%を占め、筆記具や一般事務用品よりも紙製品の影響が大きいと考える人が多く、昨年の調査とほぼ同じ結果となりました。
以下で、今回のアンケート調査で寄せられたユーザーの「声」を紹介します。
■スマートフォンなど、多機能端末の普及による文房具への影響に関する意見■
◆進化しながら残る
デジタル化が進展しても必要な文房具は、進化しながら残ると思います。神奈川県・会社員・男・51歳
◆必要に応じ使い分け
今のところ充電が必要だったり、扱いがデリケートだったりという部分で、デジタルの記録デバイスは紙と全く同じようには使用できず、それは今後も当分変わらないと思う。必要な場面に応じて使い分けていくのが賢いと思う。埼玉県・専門職・男・30歳
◆併用して使用
スマホのメモもとても便利だけれど、紙のスケジュール帳と併用して使っています。兵庫県・会社員・女・22歳
◆手書きにかなうものない
なんといっても手書きにかなうものはないと思います。書くという行為は特別なので。千葉県・会社員・女・36歳
◆今夏、デジタルの弱点露呈
特にこの夏は、電気を使わなければならないという点で、デジタルの弱点が露呈したと思う。その点、従来型文房具はツールとして有効性を持っているのではないのでしょうか。滋賀県・公務員・男・43歳
◆文具の進化に拍手
高校生の息子が文具マニアで、色々情報収集したり新製品を購入して使用しています。よく一緒に文具売り場に行きますが、文具の進化にビックリしています。デジタル化が進めば、何らかの影響はあるかも知れませんが、私は文具の進化に拍手。欲しくなる商品がいっぱいあります。子供たちが、紙離れ、ペン離れしないように楽しめる文具をたくさん売り出して欲しいです。奈良県・主婦・40歳
◆少子化・人口減の方が問題 デジタル化によるアナログ文房具の需要減少よりも、少子化・人口減による需要減少のほうが問題は根深いと思う。愛知県・会社員・男・40歳
◆文房具は不滅
文房具は不滅です。なにしろ起動が早い、電気必要なしですから。栃木県・無職・男・59歳
◆デジタル化でアナログ派台頭 デジタル化が進むからこそ、アナログ派が台頭し、高品質の文房具が必要になると思います。神奈川県・会社員・男・58歳
◆文房具使うこと少なくなった 携帯を持つようになって、メモやスケジュール管理などを携帯でするようになり、文房具を使うことが少なくなってしまいました。ですがお気に入りのペンを持ち歩くことは今でもやっています。福岡県・主婦・24歳
◆持ちたくなるような文房具が残る デジタル化が進むことであらゆることを一つの端末で行うことが出来るようになり、文房具のようにそれぞれの用途に最適化されたものを使う機会は少なくなった。不便といってはそれまでだが、むしろそれが心地よいと消費者に思わせるような文房具や持ちたくなるような文房具がこれからは残っていくと思う。埼玉県・学生・男・18歳
◆文房具を大切にしたい
昔ながらの文房具の良さを忘れないようにするため、デジタル機器に頼り過ぎず、文房具を大切にしたい。三重県・学生・男・24歳
◆紙の信頼性は不動
紙の信頼性は不動だと思います。栃木県・会社員・男・35歳
◆信頼感
例えば何かを教えるとき、いきなりスマホを出されるとまずビビるし、信頼感を感じない。なんでだろか。ペンを出してメモ帳にメモってくれると「おっ、しっかり聞いてくれてる」と思う。この感覚って大事なような気がする。千葉県・専門職・女・31歳
◆文具は次第に高騰化
アナログな文具はこれからシェアを奪われて、長い目で見ると次第に価格が高騰化するのではないかと思います。慣れ親しんだ文具がそうなるのは残念でもあり、同時に新しい時代が楽しみでもあります。岐阜県・無職・男・33歳
◆子供には鉛筆、ノート使わせたい
文字にしても書いてこそ覚えるもので、やっぱり子供には鉛筆・ノートを使わせたいと思います。北海道・主婦・42歳
◆文房具は思い出として残る
デジタル化しても文房具はなくてはならないものだと思う。スケージュール管理や日記など文房具だと思い出として物で残るが、デジタルの場合はとりあえず今がよければ的なイメージがある。山口県・パート・女・28歳
◆常に紙出力を併用
データはハードが壊れれば吹き飛んでしまうので、常に紙出力を併用するようにしています。実際、それで助かった仕事もありました。従って、アナログの文具が消えることはないと思うのです。愛知県・パート・女・42歳
◆デジタル化は環境に良いが
メモ帳や学童文具、事務用品などのデジタル化は紙などの消費量が減るのでとても環境にはよさそうです。事務用品のデジタル化はとくに医療のカルテや画像診断にも活用されており共用ができるのでとても良いと思います。学童文具も将来的にはいらなくなるものなのでとても良いです。しかし、手紙などはメールで済ますよりも手書きの手紙で送ったほうが気持ちが伝わるはずです。そういった趣のあることは忘れてはいけないと感じました。神奈川県・パート・女・22歳
◆手紙は直筆で デジタル化が進もうと、私はペンなどを使って紙に書いていく習慣は大事にしたいです。手紙などもメールなどではなく、直筆で書いたほうが心がこもっていていいと思います。山口県・主婦・41歳
◆利点を生かしながら生き残る
デジタル化が進展しても、文房具はその利点(手早く書き留めるのに便利など)を活かしながら生き残ると思う。山口県・会社員・男・32歳
◆文具を見ているとワクワク
文具が大好きですし、仕事柄大量に買っています。特に筆ペンが大好きなので、これはデジタルでは無理だと思います。メモやシールなども使いますし、パソコンで印字するのにも紙は大量に使います。文具を見ているとワクワクするので、色んな新商品が出ることをこれからも楽しみにしています。宮城県・会社員・女・27歳
◆文具の方が便利
デジタル化が進展しても、文房具の方が便利なことが沢山あるので、文房具に頼ると思います。広島県・会社員・女・37歳
◆手帳を使用している人の方がデキル
文房具には文房具にしか出ない味わい、優しさがあるので、私はメールより手紙派です。特に大事なことや重要なことに関しては失われてほしくない日本の文化だと思います。ただ、周りで特に男性は予定が変わったとき、上書きしやすいという点でスケジュール管理は電子媒体の人が多いように思いますが、社会人としては手帳を使用している人の方がデキルように見えます。青森県・会社員・女・25歳
◆デジタル化のスピードについて行けない
便利な半面、便利過ぎるのもどうかな、という思いもあり複雑です。私自身はアナログ人間でデジタル化のスピードについていけてない感があり、専ら子供に頼っています。デジタル化の中にも従来の商品の温かみみたいな部分を大切にした商品開発をお願いしたいです。滋賀県・主婦・46歳
◆スマホのタップは無理
学生時代、自分は書いて覚えるタイプでした。恐らくパソコンにいくら入力しても覚えないだろうし、ましてやスマホのタップなどは絶対無理。動作や感覚に働きかけ、実感できるのは文房具のいいところだと思います。東京都・会社員・男・39歳
◆デジタル化についてこられない層いる
デジタル化が進んでも、それについてこられない層はいる。今だに音楽のテープが一定数売れているように、デジタルについてこられない層にアピールすれば一定の売り上げは確保できるはず。東京都・会社員・男・31歳
◆一番信用できるのはアナログ
最近、スマートフォンが壊れ、電話帳や写真画像、日記、スケジュールなどのデータが取り出せなくなりました。バックアップを一部しかとっていなかった自分も悪いのですが、そのデータが壊れる可能性もあります。デジタルは管理しやすいし、大量の情報を持ち運べるなど、とても便利ですがリスクもあります。一番信用できるのはアナログ。文房具は必須ですね。味わいもあります。熊本県・主婦・26歳
◆文書作成できない
デジタル化が進み私自身記憶する事が少なくなり、また文書作成ができないような気がします。大阪府・自営業・男・45歳
◆手書きの場面減ってありがたい
字が下手なので、手書きする場面が減っているのはありがたいです。新潟県・主婦・46歳
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